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1990年の9月にバルセロナに行きました。
仕事はペレットさんというアーティストとの打ち合わせ。
仕事の合間の土日を利用してレンタカーで、
コスタ・ブラバというバルセロナの北の地中海沿岸のマリーナの町へ行きました。
近くで採掘される岩塩がおいしいアンチョビーを作るので有名なところ。
L’ESCALA《レスカラ》という名前の海沿いの町です。
イングランドやスコットランド人がバカンスで訪れるところだそうです。
ちょうど午後3時過ぎに、小さなホテルの前のビーチに出ました。
もうバカンス客はいません。
地元の子供たちやお年寄りだけがちらほら海辺を歩いています。
半分砂に埋もれたベンチや、グリーンのワインの空き瓶が転がっています。
バカンスの残り香が漂うけだるい快楽主義者の夢の後です。
ぺルノーの白く濁ったソーダ割を飲みながら、一時間くらい潮風に吹かれていました。
もしそこにメンデスの音楽があったなら・・・・・。
というようななんとも気だるく心地よいヴォーカルです。
そんな夏の終わりに見事にフィットする一枚のCDをお教えします。
大西洋セネガル沖に位置するカーボ・ヴェルデ諸島出身のアーティスト。
カーボ・ヴェルデはセネガルの首都ダカールも同じ名前の岬の方ですが、
そこから600キロくらい沖の元はポルトガル領の島々です。
パリ・ダカのラリーのゴールの、あの茶色い砂浜と波を見たことありませんか?
その沖合いです。昔は奴隷貿易の中継地だったらしいですが・・・。
アフリカ人とフランス人そしてポルトガルとの混血のクレオール達の
無国籍なセンスが光ります。
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快楽的ミュージックを見つけたらご紹介します。
感想など送ってくだされば、張り切ります。
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